ズボラ爺の台所

安い食材で簡単にできる料理を、自分なりに試しているだけの独身ジジイです。

思い出のラーメン

<<<お袋の味>>>


我が家は、私がまだ小さかった頃から、そんなに貧しかったわけではないんですが、特別贅沢が出来るほどの余裕もなく、わりと慎ましい生活環境の中で育ってきました。

 

食事はいつも母が作ってくれていて、好き嫌いはあったにしろ、美味いとか不味いとかの記憶はほぼありませんでした。

 

と言うより、今でも母の料理は毎日美味しかったと思っています。

 

の料理は多分普通に家庭料理だったし、我が家では当時外食とかもほとんどしたことがなかったので、私はウチの味つまり、母の味しか知らないと言ってもいいくらいでした。

 

だから、成長するにつれ外食する機会が少しずつ増えてくると、世の中にこんなに美味いものがあるンだ!!と、カルチャーショックとても言うんでしょうか、プロと素人の違いを痛切に感じてしまうくらいだったんです。

 

 

<<<記憶に残る美味さ>>>

 

中学生の頃、土曜日のお昼で授業が終わり、腹を空かして家まで帰る途中いい匂いに釣られて、友達と一緒に立ち寄った食堂で、醤油ラーメンを食べた時の感激、感動は今でも忘れられません。

 

お腹が空いてたから、余計に美味しく感じたのかも知れませんが…(汗)。

 

今から50年近く昔のことですから、レストランではなく大衆食堂でしたが、醤油ラーメンの基本のようなラーメンが、確か90円くらいだったと思います。

 

当時1ヶ月の小遣いが300円だったので、結構大きな出費だったのを覚えてます。

 

seimenjyo.comから引用

トッピングは、小さい海苔とナルトが各1枚、メンマ、あとは刻んだネギだけ。今みたいにチャーシューものってない、いたってシンプルなシナソバ。(と当時は言っていました)

 

 

<<<もう一度あの味を>>>

 

料理と向き合うようになって、当時のあの味を再現したいと思っていろいろやってみてるんですが、シンプルなのになかなか出来ないもんなんですね。

 

いくら昔でも、やっぱりプロの味なんですよね。

 

昭和の食堂、昭和のメニュー、昭和の味。

私は、もう一度あの日のあのスープを最後まで飲み干したいと思うジジイなんです。

 

そうだ、今度の休みは久しぶりにラーメンを食べに行ってみよう!