<<<いつもの風景>>>
米を研いで、水を量り入れ、炊きあがりの時刻をセットしてスイッチを入れる。
多くの場合いつもの流れで、特に何も考えずにこの作業をやっていますよね。
私は、できるだけ余計な作業は省いて時間を作りたいと思っていますので、炊飯についてはいっぺんに5合炊いてしまいます。
しかも、ご飯は朝とお昼の2回食べるだけなので、2日か3日に1回炊くだけなんです。
私の場合、いつも夜の間に炊飯器をセットして、翌朝炊きあがるようにしておきます。
<<<明日の朝ごはんが…>>>
そんなある日、あることに気がつきました。
もしも停電になったら、セットしたタイマーはリセットされるんだろうか?
そうすると、停電が復旧したとしても、明日のご飯は炊けていないことになるなぁ…と。
電気が回復するまで、ご飯が炊けないって、そりゃ困る!!
そんな時に備えて、いずれは鍋ででもご飯が炊けるように練習しておかなきゃいけないかもな…などと考えていた矢先のことです。
明日はお休みだから、今夜はちょっと呑みながら夜更かししようかと思い、リラックスしていました。
疲れていたこともあり、ほどよく酔いが回り眠くなってきたので、そのままベッドに横になって休んだんです。
翌朝、お休みなのにいつも通り目が覚めてしまったので、早速朝食の準備を始めようとすると…
あっ!ご飯がない!!!
そう、昨夜寝る前にご飯を炊く準備を忘れたまま寝込んでしまったんです。
さてどうしよう…
昔、家族でキャンプに行ったとき、飯ごうでご飯を炊いたことを思い出し、鍋でもなんとか出来るんじゃないかと、挑戦してみることにしました。
<<<遠い記憶と勘>>>
ところが、飯ごうで炊いたときは、飯ごうの内側についていた目盛りに合わせて水を入れれば良かったんですが、普通の鍋にはそんなものはついていません。
ただ漠然と、何合炊く時でも水は米の少し上までしかないから、米と水は同じくらいの分量じゃないかと仮定しました。
今回は米を2合炊くことにしたので、おそらく水も2合くらいかと思って入れてみたら、いつもより少し足りないような感じ。
多分これだときっと硬いご飯になるなと思ったので、もう一度量り直すことに。
今後の参考にするために、計量カップで400ccを量って入れたら、だいたいいい感じに思えたので、これに決定しました。
<<<勘違いと誤算>>>
キャンプの時は確か薪で火をおこして飯ごうで炊いたハズなので、きっと火力は強くなくてもいい、と思って中火にして沸騰を待つことにしました。
ホーロー鍋だったので、沸騰までには時間がかかるだろうし、吹きこぼれたらすぐに分かるだろうと思い込み、鍋から数分離れました。
それが大きな誤算だったんです。
気づいたときには、鍋から吹きこぼれるどころか、煙が上がってたんです。
あわてて火を止めましたが、もうすでに焦げ付いていました。


水が足りなかったのかと思い、恐る恐るご飯の真ん中辺をつまんで食べてみると、ちょっと硬めかなと思う程度の炊きあがりになってたんです。
<<<原因究明>>>
ご飯の硬さから水の量は足りていたって事が分かったんですが、なぜ吹きこぼれずに焦げ付いたのか?
それは、鍋に原因があったんです。
米の分量に対して、鍋の大きさ、深さがでかすぎたため、沸騰しても吹きこぼれて来なかったんです。
私は、その重要な場面を見逃し放置してしまったため、そのまま水分がなくなり、結果として焦げ付いてしまったようです。
<<<反省と教訓>>>
沸騰するまでの時間を予想できず、鍋から離れてしまったことが第1の原因でした。
さらに鍋の大きさに対する認識がまるでなかったことや、事前調査を全くせずに、無謀にも記憶と勘だけでチャレンジしたことも大きかったと思います。
でも、水の量はほぼ正しかったので、不幸中の幸い、ご飯として全て食べることが出来ました。
お焦げの香ばしい香りで、意外と美味しかったですよ。
この次はきっと美味しく炊けるようにリベンジしたいと思います。