ズボラ爺の台所

安い食材で簡単にできる料理を、自分なりに試しているだけの独身ジジイです。

【自作餃子EP】 餃子の想い

餃子を作らずにいられなくなったエピソードをちょっとだけ…

 

餃子作らなきゃ…

 

技術も知識もまだまだ未熟な私が、

 

いつかは作ってみようと思っていた餃子。

 

 

今回あることがきっかけで、

 

 

何をさておいても作る、

 

作りたい

 

 

ということになりました。

 

 

 

ひとり暮らし

 

私はある事情で、

 

ひとり暮らしをしています。

 

 

元奥さんとはケンカ別れしたわけではなく、

 

いずれは復縁する、

 

という約束で籍を分けたんですが、

 

なかなか状況が整わず、

 

今に至っているんです。

 

 

車で10分とかからない、

 

同じ市内に住んでいるのに、

 

コロナのせいもあり会わなくなって、

 

気がつけば、

 

もうかれこれ5年が過ぎてしまいました。

 

 

 


明け方の夢

 

先日仕事が休みの朝、

 

久しぶりに、

 

離籍別居中の

 

うちの元奥さんの夢を見ました。

 

 

 *******

 

 

私と2人ソファに寄り添うように座って、

 

私が

 

 「今日、何食べたい?」

 

と尋ねたら

 

 「餃子、食べたいね」

 

 「よしじゃあ今日はオレ、餃子作ろうか…」

 

 

 *******

 

 

そんなやり取りがあっての目覚めでした。

 

 

今の今まで、

 

本当にそこにいたんじゃないか?

 

と思えるような気配さえ感じられる、

 

穏やかな気持ちで迎えた朝。

 

 

夢の中のこととは言え、

 

元奥さんからの初めてのリクエストです。

 

 

さすがに私は、

 

餃子を作ったことがありませんでしたが、

 

今朝の夢をどうしても

 

実現しなければと思いました。

 

 

 

 

遠い記憶

 

私がまだ小学生だった頃、

 

今は亡き母と姉が、

 

餃子を作っているのを

 

傍で見ていたことがありました。

 

 

その時の餃子の記憶は、

 

今はほとんど残っていませんが、

 

それでもきっとうまく出来て、

 

普通に美味しかったんだと思います。

 

 

作り方も知らず、

 

その雰囲気だけの記憶しかないのに、

 

この日はなぜか

 

自分にも出来そうに思えました。

 

 

 


衝 動

 

なんとか自分で餃子を作ることが出来れば、

 

 

 「もしかしたら

 

望みが実現できるかも知れない」

 

 

 「この日を逃したら

 

何一つ実現は叶わないんじゃないか」

 

 

と、

 

居ても立ってもいられなくなりました。

 

 

いつものように

 

一人の朝食を簡単に済ませたあと、

 

何かに後押しされるように、

 

不慣れな手つき、

 

手順で餃子を作り始めました。

 

 

もしかしたら今朝の夢は、

 

この餃子が望みを実現させるための

 

きっかけになるよ

 

という、

 

母と姉からのメッセージ

 

だったのかも知れません。

 

 

 


本当の理由

 

私は今こうして、

 

下手くそな料理を恥ずかしげもなく

 

世間様に公開しています。

 

 

それは、

 

失敗しながらも料理を学ぶことで、

 

ひとり暮らしの高齢者として

 

生きていく術を身につける

 

という目標と、

 

出来れば

 

安くて美味しいものを食べたい

 

という下世話な欲望があるからです。

 

 

でも実は、

 

それよりもっと

 

はるかに大きな理由があるんです。

 

 

それは、

 

いろんな料理をたくさん覚えて、

 

 

いつか

 

別居している元奥さんに

 

食べさせてあげたい、

 

そしてまた夫婦として

 

一緒に歳を重ねていきたい

 

 

ということなんです。

 

 

 

いつかきっと

 

結果的に今回は、

 

いい感じの餃子は作れませんでしたが、

 

作り方の大筋は知りました。

 

これから先も今までどおり、

 

下手くそながらも

 

いろんな料理を作り続けるつもりです。

 

 

そしていつか、

 

自信を持って

 

誰かに振る舞えるような餃子が

 

作れるようになったとき、

 

もしかしたら…。

 

 

 

 

 

今日もしょうもないお話でしたが、最後までおつきあいいただきまして、ありがとうございました。


またのお越しをお待ちしております。